先日、愛知県の刈谷市立双葉小学校にて、「理科×プログラミング」授業を実施し、その様子が新聞・テレビで紹介されました。
プログラミング教育については、2020年から日本の全ての小学校において必須となることが決定しており、関心が高まっております。2017年3月に告示された次期学習指導要領では、プログラミング教育のために新たに教科・科目を設けるのではなく、算数や理科などの教科の授業の中にプログラミングを取り入れるという方向性が明らかにされておりますが、事例の少なさや指導する教員の知識経験不足など課題も多く、現場教員への負担の大幅増加や、授業の在り方をめぐる混乱が懸念されております。
このような背景を踏まえ、CA Tech Kidsでは本年6月より、小金井市立前原小学校、アーテック、及び小金井市と地域連携協定を結んでいる東京学芸大学の加藤直樹研究室の4者と連携し、「教科学習×プログラミング」の有効な実践事例の創出・ノウハウ蓄積および共有を目的として、小学校の理科の授業におけるプログラミングの効果的な活用・学習に関する共同研究を開始いたしました。
今回の研究授業は、CA Tech Kidsと愛知教育大学磯部征尊研究室が主体となり、愛知県刈谷市立双葉小学校で実施したものです。理科の授業における「電気の性質とその利用」の単元において、45分×2コマを使い、CA Tech Kidsスタッフのサポートのもと、同校教諭が授業を実施しました。本研究授業では、従来の理科の教科書に基づく学習に加え、プログラミングで電気の流れを制御する実験活動を実施し、電気の性質について理解を深めるのみならず、エネルギーの効率的な活用について考えたり、ITを利活用することでより豊かな暮らしを自分たちが創りだせるという意識と意欲を育むことをねらいとしています。
従来の学習指導要領からさらに一歩踏み込み、児童自身が電気をプログラミングで制御し、電気の性質を利用した道具を構想するという取り組みを行いました。
初めに、乾電池と豆電球を直列つなぎで接続し、乾電池に蓄電された電気によって豆電球が点灯する(電気が光に変換されている)ことを確認しました。次に、乾電池と豆電球の間に簡易コンピュータ基盤「Studuino」を介し、プログラミングによって電気の流れる量を制御し、豆電球の明りの強さを変えたり、点灯・消灯させるなど、豆電球の光らせ方を自由に変化させることに挑戦しました。児童が授業後に記入したアンケートでは、「電気がプログラミングでコントロールされているとは思わなかった」、「コンピュータやプログラミングで世の中が便利になっていると思った」などの学びや感想があげられました。
▼2017年12月19日発行の中日新聞より
▼テレビ放映より
CA Tech Kidsは、小学校におけるプログラミング教育の普及発展のために引き続き尽力してまいります。
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