春休み期間を利用した3月末に、神奈川県横須賀市在住・在学の小学生を対象としたプログラミングワークショップをオンラインにて実施しました。約40名の小学生が参加してくれたワークショップの様子をご紹介します。
横須賀市の小学校などでイベントのチラシを配るなど募集を開始したところ100名近くの応募が集まり、幸運にも抽選で当選をした40名のみなさんはすでにやる気まんまん。Zoomを利用したオンラインでのワークショップではありましたが、参加者1人1人の顔はこちらにも見えていますので、真剣な眼差しで画面を見る姿には迫力を感じました。
4日間にわたるプログラムでは、プログラミング初心者のお子さまに向けた初級編の内容として、子ども用プログラミング学習ソフト「Scratch」を使ったオリジナルゲーム作りに挑戦しました。
まず1日目は、講師から「プログラミングとは?」という基礎知識をクイズも交えて説明。
そしてお題となる迷路ゲームの見本を披露し、Scratchの使いかたを解説しながら一緒にゲームを作っていきます。ひとつひとつの動きを順番に組み立て、ゲームを作りながらプログラミングの考え方を知ってもらいます。わからないことや質問がある場合は、サポートスタッフとのブレイクアウトルーム(バーチャル個室)で個別に教えてもらうことができます。サポートスタッフは5〜6名がスタンバイしているので、遠慮なく聞いてもらうことができました。
2日目も引き続き、お題の迷路ゲームの完成に向けて、みなさん講師の話を集中して聞いていました。お題となっていた基本の迷路ゲームはこの日に完成!
みんなの進み具合が早いので、さらにゲームをレベルアップさせようと、ゲーム内でスコアなどをカウントする機能も教えました。これは「変数」という概念を使いますが、みんなブロックをばっちり使いこなしていました。ほかにも講師からゲームを改造するのに役立つブロックやアイデアを紹介して、2日目は終了。みんな明日のオリジナルゲーム開発が待ちきれない様子でした!
3日目は、楽しみにしていたオリジナルゲームの開発時間がたっぷり。どんなゲームが作りたいかをヒアリングし、「ビームを出して攻撃できるようにしたい」「第2ステージに切り替わるようにしたい」など、作り込みたい機能ごとにグループに分かれてミニ講習も行いました。
4日目は、完成作品を発表したい希望者に、自分の作品をお披露目してもらいました。迷路ゲームを改造して独自の仕掛けを追加したり、習った考え方を応用しながら全く新しい作品を作り上げるなど、アイデアはそれぞれ。昨日の講座が終わったあともずっと開発を続け、「こだわっていたらめちゃめちゃ時間かかった」というお子さまも、自信たっぷり発表をしてくれました。
そして発表会後には、最後にこのワークショップを主催する、公益財団法人横須賀市産業振興財団 常務理事の松本義弘さんと、協賛くださった横須賀市で不動産・建築業全般を営む株式会社建新の川西陽介さんより、参加者のみなさんへメッセージをいただきました。
公益財団法人横須賀市産業振興財団 常務理事の松本義弘さんは、「今回参加されたみなさんは、挑戦してみようというやる気と、抽選を通った運を持っていて、その2つがあればなんでもできます。さらに、この4日間プログラミングで作品作りをしたことによって、みなさんには実力もつきました。自分の作品を発表する伝達力もつきました。今回教えてくれたCA Tech Kidsのみなさんの姿をみて、こういう仕事がしてみたいなと思った人もいるかもしれませんね。そうやって夢を持って、楽しくプログラミングを続けてもらいたいと思っています。」とお話しくださいました。
株式会社建新の川西陽介さんからは、「みなさんの講座の様子をみていましたが、オンラインでもちゃんと取り組むことができていて素晴らしいですね。今後ますます学校も社会もインターネットを使ってオンラインで何かをする機会が増えていくので、この4日間の経験は役に立つと思います。横須賀市の企業として、横須賀市のみなさんをこれからも応援していきたいですし、みなさんもプログラミングを学んだことを、将来横須賀市に役立ててもらえたら嬉しいです」とメッセージをくださいました。
CA Tech Kidsはこれまでも全国の様々な地域にて、ワークショップの実施や、自治体や学校と連携した授業支援などを行ってまいりました。今後も様々な形で、多くの子どもたちにプログラミングの楽しさを知ってもらいたいと思います。