2020年から小学校での必修化が決まっている、プログラミング教育。
2021年からはより技術力に特化した指導要領が中学校で始まり、その翌2022年には高校でのプログラミング授業が必修化される予定です。
ますます加速するプログラミング教育必修化を前に、改めて、小学校でのプログラミング教育の目的やカリキュラム、教材の内容などを確認してみましょう。
【もくじ】
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◾️2020年よりプログラミング教育が必修化!
◾️プログラミング教育のねらいとは
◾️小学校のプログラミング教育のカリキュラムとは
◾️プログラミング教育で使用される教材・言語とは
◾️プログラミング教育の問題点
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【2020年よりプログラミング教育が必修化!】
いよいよ始まる、プログラミング必修化。
小学校では新学習指導要領が施行される2020年からの実施が決まっており、中学校では現在すでに必修化されている技術家庭科科目の中で、2021年からさらに充実した内容を学ぶことになります。
安倍内閣総理大臣は、IT系人材の育成についてこれまでも多く言及してきました。
参考:安倍首相、プログラミングは「これからの“読み書きそろばん”」
しかし、コエテコが2019年2月に実施したアンケートによると、2020年からプログラミングが必修化されることを知っている保護者は全体の61.1%にとどまっており、保護者の間ではプログラミングへの理解や認知度が低いのも現実。
参考:「プログラミング教育必修化」の認知度は6割超 =コエテコ調査=
また、プログラミング教育が必修化されることを認識している保護者でも具体的な学習内容まで理解している人は少数派で、まだまだプログラミング教育の認知度は低い状況にあります。
【プログラミング教育のねらいとは】
2020年以降に実施される小学校の新学習指導要領では、プログラミング学習の時間を通じた「論理的思考力」の習得を目指すと明記されています。
ア 児童がコンピュータで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動
イ 児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動
出典元:小学校 学習指導要領(平成29年告示)
つまり、小学校教育におけるプログラミング教育の時間は「児童がプログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身につけるための学習活動」と定義されます。
つまり、プログラミング教育の時間はプログラミング技術を磨く時間ではなく、論理的な考え方を育成する時間と位置付けられていることがわかります。
また、「プログラミング」という科目が新設されるわけではない、というのもポイント。今ある国語や算数などの科目の理解をより深める手助けとして、各授業の中でプログラミングが活用されるようになるのです。
【小学校のプログラミング教育のカリキュラムとは】
では、小学校で行われるプログラミングの授業では一体何を学ぶことができるのでしょうか?
実は、その内容は全て決まっているわけではありません。
その全容がイマイチ想像しにくい「プログラミング」の授業ですが、文部科学省・総務省・経済産業省が中心となり小学校のプログラミング教育をまとめた「未来の学びコンソーシアム」には、必修化に先立って実施されたプログラミング学習の実例がいくつか掲載されています。
本格的にプログラミングの授業が始まる前にこうした情報に触れておくことで、「何を学ぶのかわからない」という不安は軽減されるはずです。
参考:未来の学びコンソーシアム
【プログラミング教育で使用される教材・言語とは】
プログラミングの授業で使用される教材や言語も、まだはっきりと決まっているわけではありません。
しかし、マウス操作でブロックを組み合わせ、簡単にプログラムを作成することができるビジュアルプログラミング言語が使用される可能性が高いとされています。
また、地域や学年によってはLEGOなどのロボット教材が使用される可能性もあるでしょう。
【教育の問題点】
プログラミング教育を必修化するにあたり、未だ解決できていない課題も多くあります。
例えば、具体的なカリキュラムの制定や、教材の選定、評価方法などの準備期間が短いこと、プログラミングを指導できる教員が不足していることなどが挙げられます。
こうした背景を踏まえ、公教育機関は少ない指導者で多くの生徒を指導できる仕組みづくりに奔走したり、外部人材を活用するべく地域大学との連携を強めたりするなどの対策を取っています。
また、すべての子どもたちにプログラミング教育の授業を提供するための設備投資が必要であり、地域によっては学校の金銭的負担が大きくなることもあります。
【まとめ】
2020年から小学校での必修化が決まっているプログラミング教育ですが、公教育におけるプログラミングの授業では、技術力の育成は目的とされていません。
プログラミングを学ぶ中で使われる論理的思考を体得し、日々の学びの中で生かすことが大きな目的なのです。
使用される教材や言語、具体的な学習内容もまだはっきりとは決まっていないプログラミング教育ですが、プログラミングに精通した教員の育成や評価体制、設備投資が未だ間に合っていないというのも事実。
子どもたちをよりスムーズなプログラミング学習の入り口へ導くためには、小学生のプログラミング学習がどのように勧められているのか、民間のプログラミング教室の見学に行くことをおすすめします。
「小学生がどうやってプログラミングを学んでいるのか見てみたい」「子ども向けのプログラミング教材がどんなものなのか知りたい」という方は、まずはTech Kids Schoolの体験レッスンにぜひご参加ください。