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2019/04/26/金

AppJamming Summit 参加者インタビュー@沖縄

CATEGORY : Tech Kids School 沖縄那覇校 生徒の活躍

こんにちは!
Tech Kids School沖縄那覇校の「いんちょー」こと上原です。

 

みなさん、Tech Kids Schoolが日本事務局として今年3月に開催した、香港発のアプリ開発コンテスト「AppJamming Summit(アップジャミングサミット)」をご存知でしょうか?

AppJamming Summitは、アジアの子どもたちを対象としたアプリ開発コンテストで、2014年より毎年香港で開催されており、中国、韓国、インド、トルコや、東南アジア諸国などから代表選手が参加しています。2018年には15カ国、100校以上の学校から作品があつまるなど、いまアジアで注目のコンテストです!

そして、今年2019年に日本初上陸し、Tech Kids Schoolが事務局となりました!

 

コンテストでは、Android対応アプリ開発ツール「App Inventor 2」(アップインベンター)を用いて、事前に提示されるテーマに沿ったアプリやゲームなどを開発し、作品の出来栄えを競い合います。日本代表決定戦を勝ち上がったチームは、日本代表選手として香港で開催される決勝大会へ進出します。

日本初開催となった今年、日本決勝へコマを進めた12組(1組1~4人で構成)のうち、沖縄から3組が選出されました!

 

今回は、3組の内1組であるチームTrapezium(トラペジウム)のメンバー幹大くん、雅大くん、明依さん、晴生くんへインタビューしましたので、その様子をお届けします!

写真 : 左から、片岡明依さん(かたおか めい)/小学校4年生、菅野幹大くん(すがの みきひろ)/小学校4年生、冨田晴生くん(とみた はるお)/小学校3年生、菅野雅大くん(すがの まさひろ)/小学校3年生 ※学年はコンテスト出場時

 

■沖縄でのプログラミング教育熱が高まってきている

日本決勝で奮闘してくれたTrapezium(トラペジウム)のメンバーは、普段子どものためのプログラミング道場「CoderDojo(コーダードウジョウ)」宜野湾で、プログラミングを学んでいるそうです。

CoderDojoは、2011年にアイルランドで始まり、現在は世界110カ国・1,900の道場、日本では177以上の道場があります。

運営はボランティアでの活動となっているため、一般的なプログラミング教室とは異なり、専任の講師がプログラミング技術を教えるのではなく、子どもたちにプログラミング学習の場所の提供・参加者同士の教え合いを推奨しています。

今回Trapeziumメンバーが通うCoderDojo宜野湾の運営者山口さんに、普段の学習環境や今後の展望を聞いてみました!

写真:CoderDojo宜野湾の風景

 

山口さん
“CoderDojoでは子どもたちへ決まった学習カリキュラムの提供はしていないんですね。
そのため自分が学びたい内容を自分で調べて学習したり、参加者同士で教え合ったり、メンターに聞いたりするなどサポートし合いながらモノづくりを楽しんでいます。

各Dojoによって運営方法が異なり、例えば私の運営するDojoだと子どもの関心に応じてテーマを準備したりしているので、Scratchのようなビジュアルプログラミング言語から、本格的なプログラミング言語まで様々な技術に子どもたちが取組んでいます。

また、日々集まってプログラミングを楽しむだけではなく、希望する子たちでチームを組み、いろんなコンテストにチャレンジする機会もサポートしています。

今後は行政や教育機関との連携も強め、より多くの子どもたちがプログラミングに触れる機会を増やしていきながら、より高みを目指す子たちはTech Kids Schoolさんなどに通ってもらうなどして、沖縄のプログラミング教育の土壌作りに、少しでも貢献できれば、と思っています。”

写真:(左)CoderDojo宜野湾運営者 山口さん

 

■アジアNo1への挑戦

山口さんや保護者の勧めからAppJamming Summitへの出場を決めたというメンバー。

AppJamming Summitでは、指定の開発環境でコンテストテーマに沿ってアプリやゲームの開発をしなければなりません。

今年のテーマは「文化」

初めて触る開発環境や指定テーマに臆することなく、出場を決めた彼らの目標は『日本代表になって香港の決勝に立つ』こと!国際的なコンテストということもあり、様々な遊びが載っている本を参考に50個以上のアイデアを皆で出したと言います。その中から世界の共通の遊び“じゃんけん”をモチーフにアプリを作ることにしたそうです。

 

アプリを完成させるまでどのように開発をしていたのかをメンバーに聞いてみました!

 

晴生くん
“じゃんけんアプリのアイデアを決めるまではみんなで相談したり、最後は多数決で決めたりしていました。実際に開発する時には、僕がキャラクターなどを描いたり写真を撮ったりするデザイン担当、雅大がプログラミングを担当しました。明依はアーキテクトとしてアプリの構成やプレゼンテーションを担当して、幹大がリーダーとして全体を見てくれました”

 

幹大くん
“1月の後半からアプリ開発をCoderDojoで始めたのですが、そこだけでは時間が足りなかったので学校で集まって放課後の教室でやっていました。みんな同じ学校ということもあったので、先生に頼んだら使ってもいいと許可ももらえたので、パソコンを持ち寄って開発することが多くなりました。”

 

限られた期間やスケジュールの中、それぞれの担当をしっかり務めながらアプリ開発に励んだ4人。皆の頑張りもあり、無事書類選考を突破した彼らは日本代表決勝戦へコマを進めることができました!決勝の結果とコンテスト出場後の感想を聞いてみました!

 

雅大くん
“皆で決めたアイデア、皆で作ったアプリ、そしてプレゼンテーションそれぞれ頑張ったけど日本代表になることはできませんでした。他参加者の作品を見ていた時に、アプリの表示言語を色々な国の言葉に対応できるようにした方がより使いやすくなると思えました。”

 

明依さん
“自分たちのアプリを紹介するプレゼンテーションは自信がありましたが、質問への返答にみんなスムーズに応えきれなくて固まってしまったりしました。自信を持って臨んだつもりでしたが、他参加者のレベルが高かったのは見ていて分かりました。そのため初めてのコンテスト出場の私たちが代表になることは難しいかもしれないと思ってしまいました。

だけど今回ここまでできたのは、メンターさんや学校も協力してくれたり、チーム皆が協力し合ってできたから最後まで頑張れたし、今回の経験を活かして次コンテストに出るときはもっと頑張ろうと思っています。”

 

■ あとがき
初めてのコンテスト出場がアジア地域の大会になった4人。

今回チームで挑戦することを経験した彼らは、今後様々なコンテストに出てみたいと言います。そしてチームで動く大変さも知ったことで、個人で挑戦する時はどのくらい大変になるのかを経験する意味でも、個人でコンテストに出ることへの意欲も高まったようです。

最初の一歩をアジアという世界に踏み入れた彼らの得るものは大きなものがあったのではないでしょうか。

またそんな彼らがここまで頑張れたのも、彼らが普段通っているCoderDojoや学校、そして保護者の献身的なサポートや環境が整ったことで、子どもたちの成長を後押ししたのかもしれません。

子どもたちは、それぞれに合った学びの環境次第でいくらでも成長できる。
そう思えるインタビューになりました!

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