Press Release
2017/10/06/金
小金井市立前原小学校で「理科×プログラミング」の研究授業を実施 ~6月に続き2回目の実践、電気の性質を利用した”ハッカソン”に挑戦~
CATEGORY : 公教育への貢献活動
2017年10月6日
株式会社CA Tech Kids
小金井市立前原小学校
国立大学法人 東京学芸大学 加藤直樹研究室
株式会社アーテック
小金井市立前原小学校で「理科×プログラミング」の研究授業を実施
~6月に続き2回目の実践、電気の性質を利用した”ハッカソン”に挑戦~
小学生向けプログラミング教育事業を行う株式会社CA Tech Kids(代表取締役社長:上野朝大)と、小金井市立前原小学校(校長:松田孝)、国立大学法人東京学芸大学加藤直樹研究室(加藤直樹准教授)、株式会社アーテック(代表取締役社長:藤原悦)の4者は、本年6月から実施している小学校の理科の授業におけるプログラミングの効果的な活用・学習に関する共同研究の一環として、10月20日に公開研究授業を実施いたします。
プログラミング教育については、2020年から日本の全ての小学校において必須となることが決定しており、関心が高まっております。本年3月に告示された次期学習指導要領では、プログラミング教育のために新たに教科・科目を設けるのではなく、算数や理科などの教科の授業の中にプログラミングを取り入れるという方向性が明らかにされておりますが、事例の少なさや指導する教員の知識経験不足など課題も多く、現場教員への負担の大幅増加や、授業の在り方をめぐる混乱が懸念されております*1。
このような背景を踏まえ、CA Tech Kids、小金井市立前原小学校、アーテック、及び小金井市と地域連携協定を結んでいる東京学芸大学の加藤直樹研究室の4者が連携し、「教科学習×プログラミング」の有効な実践事例の創出・ノウハウ蓄積および共有を目的として、小学校の理科の授業におけるプログラミングの効果的な活用・学習に関する共同研究を本年6月に開始いたしました。6月30日には最初の公開研究授業を行い、「人の体のつくりとはたらき」の単元において、心拍センサーとコンピュータ基板「Studuino」(ヨミ:スタディーノ)を使って脈拍をはかるプログラミングに挑戦いたしました*2。
2回目となる今回の公開研究授業では、「電気の性質とその利用」の単元において、電気を利用した新しい道具の発明に挑戦します。①各種センサー(温度センサー、赤外線センサー、音センサー等)、②各種出力機器(モーター、ブザー、LEDライト等)、③コンピュータ基板「Studino」の3点を用いて、センサーで取得した値に応じて、Studinoを用いて電気の流れる量を制御し、出力機器の動きを変化させるという取り組みを行います。また、これをもとに、たとえば「気温が一定以下になったら点滅してお知らせしてくれるライト」など、実際に生活に役立つような道具を班に分かれて企画・発明するハッカソンに挑戦いたします*3。電気についての理解を深めながら、「エネルギーの効率的な活用」も視野に、より豊かな暮らしを自分たちが創りだせるという意識と意欲を育む方向性を示すことを狙いとしています。
CA Tech Kids、前原小学校、東京学芸大学加藤直樹研究室、アーテックの4者は、小学校におけるプログラミング教育の普及発展のために引き続き尽力してまいります。
*1 文部科学省「小学校学習指導要領」(平成29年3月)
http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2017/05/12/1384661_4_2.pdf
*2 1回目の授業の詳細はこちらの記事をご参照ください。
Watch Headline「2020年度本格実施の小学校プログラミング教育、産学共同の授業研究がスタート」 http://www.watch.impress.co.jp/headline/docs/kodomo_it/news/1071219.html
*3 一定のテーマのもとに技術やアイデアを持ち寄り、チームを組んで製品開発を行うことを、システムエンジニアの世界では「ハッカソン」と呼びます。
第2回公開研究授業 概要
①授業公開 :13:30-14:15
②研究協議会:14:30-17:00
東京都小金井市前原町3丁目4−22
http://peatix.com/event/306834
研究概要
■研究フィールド・研究対象
小金井市立前原小学校 6年生 全77名
■研究期間
2017年5月~2018年3月
■研究体制
・小金井市立前原小学校(研究代表者:松田孝校長)
授業構想および計画の策定と実践を行います。
・国立大学法人東京学芸大学 加藤直樹研究室(研究代表者:加藤直樹准教授)
授業の計画、実践に関わる基礎研究(主にセンサーを活用したプログラミングの授業への取り入れ方等の検討)を行う他、研究室の大学院生が非常勤講師として前原小学校で1年間理科の授業を担当します。
・株式会社アーテック(研究代表者:藤原悦代表取締役社長)
実践で用いるコンピュータ基板「Studuino」(ヨミ:スタディーノ)および各種機材を無償貸与する他、本実践で得られた結果を踏まえ全国の小学校で実施できるよう、汎用的な教材の開発を検討します。
・株式会社CA Tech Kids(研究代表者:上野朝大代表取締役社長)
本研究全体のコーディネイトを行う他、本実践で得られた結果を踏まえ全国の小学校で実施できるよう、教員および民間人材向けの研修プログラムの開発を検討します。また本研究のプロセスおよび結果についての広く教育関係者に発信・周知し、プログラミング教育のさらなる普及推進を図ります。
■内容
小学校6年生「理科」の様々な単元で、プログラミングを学習のための手段として効果的に取り入れ、理科の教科本来の深い学び(各単元における教育目標)と、プログラミングに関わる学び(情報活用能力・コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力の習得)の両方を実現することを目指します。
・「体のつくりとはたらき」(6月30日公開授業実施)
授業の詳細はこちらの記事をご参照ください
Watch Headline「2020年度本格実施の小学校プログラミング教育、産学共同の授業研究がスタート」
http://www.watch.impress.co.jp/headline/docs/kodomo_it/news/1071219.html
・「電気の性質とその利用」(10月20日公開授業実施予定)
・その他、「植物の成長と日光の関わり」、「ものの燃え方」の各単元でも実践を検討中です
■担当教員
・小金井市立前原小学校 プログラミング教育研究主任 蓑手章吾氏(同校6年1組担任)
・小金井市立前原小学校 理科非常勤講師 保浦良太氏(東京学芸大学修士課程)
株式会社CA Tech Kids 概要
http://techkidscamp.jp/company/
本件に関するお問い合わせ先
株式会社CA Tech Kids 担当: 上野
Tel: 03-5489-8639 / E-mail: pr@ca-techkids.com