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2023/08/11/金

プログラミングスクールで粘土!? 湘南美術学院と『デザイン特別講座 3Dモデリングを学ぼう!』を開催しました!

CATEGORY : Tech Kids School 東京渋谷校

2023年8月5日に、湘南美術学院さんとのコラボレーションイベント『デザイン特別講座 3Dモデリングを学ぼう!』を開催しました。
この講座では、Tech Kids Schoolのクリエイティブ講座でも取り組んでいる3DCGモデリングアプリ「Blender(ブレンダー)」について、さらに難易度の高い内容を学びました。

 

0.講座の概要

今回の講座は5時間のイベントでした。
前半は、実際に自分たちの手で粘土を練って、キャラクターの形を作り上げていきます。
お昼を挟んで後半の時間では、3Dスキャナーでパソコンに読み込んだ粘土のキャラクターのデータを、3DCGモデリングアプリ「Blender」で、さまざまな設定を行いました。仮想のカメラやライトの調整を行ったり、口元や頭部などを自動で動くように開発を行い、自分で作ったキャラクターがパソコンの中で動く動画作りを体験しました。実際に、映画などの3DCGもこういったアプリを使って作り込まれています。プロも行う、3Dのキャラクターのモーション作りを体験でき、子どもたちも大いに盛り上がりました。

それでは、早速イベントの詳細をご紹介しましょう♪

 

1.粘土でキャラクター造形に挑戦!!

湘南美術学院よりお越しいただいたプロの彫刻家から指導をいただきながら、粘土でキャラクターの造形をしていきます。

普段使う粘土とは違う、樹脂粘土という素材を使い、参加した子どもたちからは「いつもと手触りが違ってサラサラする」といった声が上がっていました。

粘土が乾燥して固まらないように急ぎながら、キャラクターの頭部・顔の骨格部分・首・眼球・鼻・耳などを作り組み合わせていきます。

「頭部は卵型に作り、前面を少し尖らせる」「顔の骨格は 正四面体を作り頭部に引っ掛けるように取り付ける」など実際の人体の骨格を意識して作り上げていきます。

 

最初は教材通りに作っていましたが、目や耳、髪型などを作るあたりから、子どもたちが個性を発揮しだし、オリジナリティー溢れるキャラクターを仕上げていきました。

 

ドレッドヘアーのような髪の毛が特徴のキャラクターや、長い髭を蓄えたおじいさんのようなキャラクター、一本の角が生えた鬼のようなキャラクターなど思い思いのキャラクターが完成しました。

2.「Blender」でキャラクターの細かい設定をしよう!!

完成したキャラクターを3Dスキャナーで読み取ると、なんと1分ほどでデータになってパソコン画面上に再現されます。

40万以上のドットデータに変換され、ポリゴンとして粘土の形が再現されます。

 

ここからは、「Blender」を使って作業を進めていきます。

3Dデータになったキャラクターをパソコンの中にある仮想空間に浮かべ、仮想カメラとの位置や、仮想ライトでの照らし方などを微調整します。パソコン上でキャラクターの肌の質感を変えたり、形を微調整することもでき、子どもたちからも感嘆の声が上がりました。

3.Blenderでキャラクターが動くように開発!

いよいよ、講座も大詰め!キャラクターの形を画面上で大きく変化させて動くように設定していきます。

口元が大きく開いたり、閉じたりすることでキャラクターが喋っているような動きをする設定にも挑戦しました。

一度、動かし方のコツを掴むと、子どもたちは講師の指導がなくともどんどん開発を進めていき、頭部が大きく伸び上がるようにしたり、片目を閉じてウインクをするようなどアイデアのままに、キャラクターの動きを作り上げていました。

 

角が伸びたり、頭部が大きくなる動きは簡単にできあがる一方、口を閉じる動きなどは細かく調整しないと自然な動作にならず、

細かく設定を調整したり、難しい機能も駆使して自然なモーションになるよう工夫をしていました。

 

時間に余裕のあった参加者は、できあがった動きを動画化してデータを持ち帰りました!

 

4.参加者にインタビュー!

今回のイベントに参加した子どもたちに感想をインタビューしました♪

 

Q.この講座を受けようと思ったきっかけは?

自分で作ったキャラクターが動くようにできると聞いて、自分にもできるならやってみたいと思った!

 

Q.講座の感想を教えてください!

Blenderを使うのが初めてで、カメラの細かい設定や口をぱくぱく動かす設定などが難しかったです。でも、最後は、ちゃんとキャラクターが話すような動きができて楽しかった!

 

Q.今後挑戦してみたいことはありますか?

3Dプリンターがあればキャラクターを実際に出力できると聞いたので、やってみたい!あとは、今回はキャラクターの頭だけだったけど、動物の全身などを作って、全身が動くように設定してみたいと思った!

 

(小学5年生男子の参加者)

 

「Blender」というプロも使う本格的なツールを使っての開発で、難しい部分も多かったと思いますが、5時間という長い時間にも関わらず、子どもたちが目を輝かせながら開発に取り組む姿が印象的でした。

 

今回挑戦した、3Dのキャラクターを動かす技術は、普段目にしている3Dアニメーションの表情などを作りあげる作業の一部でもあります。

この講座で学んだことを更に突き進めると、世界的なアニメーション作りにも繋がることが分かります。

もし、今回の講座を通して、「彫刻」や「3DCG」にも興味を持ってもらえると嬉しいです。

 

今後も多くの子どもたちに興味をもっていただけるイベントを開催してまいります。どうぞご期待ください。

 

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